「ヒアルロン酸注入にはどんな副作用がある?」

「リスクを抑えるにはどうしたらいい?」

このように不安に思っている方もいるでしょう。

ヒアルロン酸注入では腫れやむくみ、赤みなどの軽微な副作用が比較的起こりやすいです。しかし数日程度で自然と治まるため、過度に心配する必要はありません

今回はヒアルロン酸注入の副作用や、リスクを抑える方法について紹介します。ヒアルロン酸注入の副作用が心配な方は、ぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸注入でよく起こる軽微な副作用

ヒアルロン酸注入では、以下のような副作用がよく起こります。

  • 腫れやむくみ
  • 赤み
  • 内出血
  • 痛みや違和感、異物感

上記の副作用は比較的軽く、数日で自然と治まります腫れや赤みが気になる場合は、保冷剤や氷のうなどで冷やすと良いでしょう。

また内出血は、コンシーラーで隠すと目立ちにくいです。

ヒアルロン酸注入で稀に起こる重大な副作用

発生頻度は低いですが、ヒアルロン酸注入では以下のような重大な副作用が起こる恐れもあります。

  • 血管閉塞
  • アレルギー反応
  • 感染
  • 視力障害

1つずつ解説します。

血管閉塞

ヒアルロン酸注入の重大な副作用の1つに血管閉塞があります。血管閉塞とは、ヒアルロン酸が誤って血管内に注入されることで、血流が遮断されてしまうことです。

血管閉塞が起こると、以下のような症状が起こります。

  • 注射部位の周囲が白くなる
  • 激しい痛みが生じる
  • 皮膚が壊死する

血管閉塞はすぐに治療が必要な副作用なので、異変を感じた場合はクリニックに連絡しましょう

アレルギー反応

ヒアルロン酸注入は体内に異物を入れる治療なので、アレルギー反応が起こる恐れもあります。

アレルギー反応が起こった場合の症状は、以下の通りです。

  • かゆみ
  • 蕁麻疹
  • 腫れ
  • 熱感
  • 赤み

など

施術後すぐに症状が出る場合もあれば、数日経ってから症状が起こる場合もあるため、しばらくは注意しましょう。腫れや熱感などの症状は、軽微な副作用との区別がつきにくいですが、長引く場合はアレルギーの可能性があります

感染

ヒアルロン酸注入では、針を挿すことで稀に感染症を起こすことがあります。これは、注射した傷から細菌が入ることが原因です。

注射した部位が赤くなったり、腫れたりしている場合は細菌感染を起こしているかもしれません。症状が長く続く場合はクリニックに相談しましょう。

また糖尿病の方や持病で免疫抑制剤を服用している方は、感染症を起こしやすい傾向にあります当てはまる場合は、事前に医師に共有しておくのが安全です。

視力障害

ヒアルロン酸が誤って血管に入り、眼球の血管を詰まらせると視力が低下する恐れがあります。最悪の場合は失明に至ることも。

視力障害は注入直後に起こるため、施術中に異変を感じた場合はすぐに申し出ましょう

医師の技量によって起こるヒアルロン酸注入の副作用

ヒアルロン酸注入の仕上がりは医師の技量にも左右されます。医師の技量が低い場合は、以下のような副作用が起こる恐れもあります。

  • ぼこつき
  • 注入した箇所の色味の変化
  • チンダル現象
  • 左右非対称

詳しく解説します。

ぼこつき

皮膚の表面近くにヒアルロン酸を注入する際、注入部位がボコボコすることがあります注入量が多すぎたり、注入量が均一でなかったりすることが主な原因です。

しかし注入直後はヒアルロン酸が馴染まず一時的にぼこつくことがあるため、一概に失敗とは言えません。肌表面のぼこつきが気になる場合は、しばらく様子を見てみましょう。

注入した箇所の色味の変化

皮膚の厚さを考慮せず皮膚表面の近くに注入した場合、色味や質感が他の部位と異なって見えることがあります。

人それぞれ皮膚の厚さが異なるため、自然に見えるように注入するには医師の高い技量が必要です

チンダル現象

ヒアルロン酸注入では、注入したヒアルロン酸が青白く透けて見える「チンダル現象」が起こることがあります。

チンダル現象は、光がヒアルロン酸を透過することで起こります。ヒアルロン酸をある程度深い部分に注入することで防げるため、医師の技術力が大切です

しかし目の下は皮膚が薄く光を透過しやすいため、医師の技量に関係なくチンダル現象が起こることもあります。

左右非対称

人間の顔はもともと左右非対称ですが、施術に失敗するとさらに左右非対称が悪化する場合があります

ヒアルロン酸注入では、少しの位置のズレや注入量の違いでも大きく印象が変わるため、繊細な技術が必要です。

そもそもヒアルロン酸を顔に入れる行為は危険じゃないの?

ヒアルロン酸はもともと人の体内に存在する物質なので、適切な施術であれば皮膚内に注入しても危険ではありません

肌に馴染みやすく、免疫反応やアレルギー反応も起こりにくい施術です。加えて、ヒアルロン酸は時間をかけて体内に吸収されるため、体内に異物として残る心配もありません。

ただし、1回の注入量が多かったり、短期間で頻繁に注入を繰り返したりした場合は、不自然な顔つきとなる恐れがあります。詳しくは以下の動画で解説しているので、参考にしてください。

ヒアルロン酸注入のリスク・副作用を回避するには

ヒアルロン酸注入のリスク・副作用を回避するには、以下のことに注意しましょう。

  • 信頼できる医療機関で施術を受ける
  • 自身の体質や持病についてきちんと伝える
  • 術後に指示されたアフターケアを実施する
  • 良質なヒアルロン酸を選択する
  • 一度に多量を注入しない
  • 異常に対して自己判断しない

順番に解説します。

信頼できる医療機関で施術を受ける

ヒアルロン酸注入のリスクを回避するには、信頼できる医療機関で施術を受けることが大切です。失敗や副作用は医師の技量の低さによって起こる場合があります。

すべての副作用やリスクを回避することはできませんが、信頼できる医師の施術を受けることで、ある程度は防げます

自身の体質や持病についてきちんと伝える

以下のような人は、ヒアルロン酸を注入できない場合があります。

  • 妊娠中や授乳中の方
  • ヒアルロン酸注射に対するアレルギーがある方
  • 免疫が低下している方

など

また、上記以外でも相談が必要な場合はあるため、持病や毎日飲んでいる薬がある方は事前に伝えておきましょう。

術後に指示されたアフターケアを実施する

ヒアルロン酸注入の術後は、副作用を起こしにくくするための指示が出されるため、しっかりと守ることが大切です

アフターケアをおろそかにすると施術の効果が薄れるばかりか、副作用が長引いたり悪化したりする可能性があります。

良質なヒアルロン酸を選択する

副作用を防ぐためには、良質なヒアルロン酸を選択しましょう。安価なヒアルロン酸の中には顔に注入するには不適切な硬さのものや、不純物が混じった粗悪品などがあります。

顔に不向きのヒアルロン酸ではぼこつきや、色味の違和感などが起こりやすいです。また粗悪品を注入した場合、不純物によってアレルギー反応を起こす危険性もあります。

当院では厚生労働省が認可したアラガン社の「ジュダーム®︎」、ガルデルマ社の「レスチレン®︎」を使用していますので、良質なヒアルロン酸を注入したい場合はぜひご相談ください

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一度に多量を注入しない

ヒアルロン酸注入を受ける場合は、一度に多量を注入しないことが大切です。多量のヒアルロン酸を注射すると、表面のぼこつきや色味の違和感が起こりやすくなります。

ヒアルロン酸の量が増えるほど副作用のリスクは増すため、大きな変化を求めるあまり入れすぎないよう注意しましょう

異常に対して自己判断しない

ヒアルロン酸注入のあとに異常を感じたら、自己判断せず医師に相談しましょう早めの対応が症状の悪化を防ぎます。

近年はSNS上にもヒアルロン酸注入に関する発信が溢れていますが、信頼度が低い情報も多いです。参考にして「これくらい大丈夫」と自分で判断するべきではありません。

ヒアルロン酸製剤の危険・安全の見分け方

使用するヒアルロン酸製剤が安全かどうか見極めるには、厚生労働省の認可があるかを確認するのがおすすめです認可がある場合、国によって一定の効果と安全性が保証されています。

具体的には、アラガン社の「ジュビダームビスタ®」シリーズ、ガルデルマ社の「レスチレン®」シリーズは厚生労働省の認可を受けています。またアメリカのFDAや、ヨーロッパのCEマークを取得しているヒアルロン酸も安全性が高いです。

まとめ

ヒアルロン酸注入は安全性が高い施術ですが、赤みや腫れ、内出血などの軽微な副作用は起こりやすいです。数日で自然と治まりますが、気になる場合は保冷剤で冷やすと良いでしょう。

また、稀に血管閉塞やアレルギーなど重大な副作用が起こる可能性もあります。リスクをできる限り回避するためにも、信頼できる医療機関で施術を受けましょう

当院では、厚生労働省が認可した「ジュビダームビスタ®」シリーズのヒアルロン酸を使用しています。ヒアルロン酸注入を検討している方は、ぜひ当院にご相談ください。

※国内における未承認医薬品・医療機器が含まれる自由診療となります。
※施術に使用する医薬品・医療機器は医師の判断のもと、個人輸入にて入手しています。
※個人輸入において注意すべき医薬品等については、厚生労働省からの案内もご参照ください。
※本施術に使用でき、かつ同一の性能を有する他の国内承認医薬品・医療機器はありません。