「ヒアルロン酸注射を受けたいけどダウンタイムがどのくらいあるのか気になる」
「仕事や学校もあるのに、目立ったら嫌だな」
このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
ヒアルロン酸注射は皮膚の切開が必要なく、比較的ダウンタイムが軽い施術です。メイクで隠せる程度の症状が多く、日常生活への影響は大きくありません。
本記事ではほうれい線へのヒアルロン酸注射にともなうダウンタイムの症状や経過、日常生活への影響などについて、詳しく解説します。ヒアルロン酸注射のダウンタイムについて気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

医師・院長
藤尾 謙太
目次
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こること
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質なので、大きな副作用やアレルギーなどが現れることはほとんどありません。
しかし注射針を刺すことによって、以下のような症状が現れることがあります。
- 腫れ
- 内出血
- 痛み
- しこり
症状は比較的軽くメイクで隠せる程度なので、ダウンタイム中でも問題なく日常生活を送れます。
それぞれの症状について詳しく解説します。
腫れ
ヒアルロン酸を注射すると、注入部位に腫れが生じることがあります。皮膚に針を刺すことで組織が傷つき、炎症が起こるためです。
とくにほうれい線は会話や食事などでよく動く部位なので、血流が促進されやすく、炎症反応が強く出ることがあります。
内出血
ヒアルロン酸注射によって毛細血管が傷つき、内出血が起こることがあります。赤紫色や青っぽいあざのように見えるのが特徴です。
ほうれい線は血管が多い部位のため、内出血が起こりやすい部位といえます。
内出血が起こってもファンデーションやコンシーラーで隠せる程度で、日常生活にはそれほど影響はありません。内出血は通常1週間〜10日ほどで自然に吸収されます。
痛み
ヒアルロン酸注射では針を刺すので、痛みを感じることがあります。
ヒアルロン酸製剤にはほとんどの場合麻酔も含まれているため、施術中はあまり痛みを感じません。しかし、施術後に麻酔が切れ始めると、ジンジンとした鈍い痛みを感じるようになることがあります。
皮膚内にヒアルロン酸を注入したことで、内圧が上がることが痛みの主な原因です。2〜3日ほどすると痛みは気にならなくなるでしょう。
しこり
ヒアルロン酸の注入量が過剰だったり、注入する深さや位置が適切でなかったりすると、注入部位にしこりができる場合があります。
ほうれい線は凹凸が目立ちやすいため、しこりができると馴染むまでの間は気になるかもしれません。
誰にでも起こるダウンタイムではなく、適切な施術をしてもらえばある程度防げる症状です。
以下の動画ではヒアルロン酸が不自然にならないような注入方法について解説しているので、合わせて参考にしてください。
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ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイム症状は1〜2日後がピーク
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイム症状は、施術直後ではなく1〜2日後に目立つ傾向があります。
これは注射によって生じた炎症反応が時間経過とともに強まり、1〜2日後にピークを迎えるためです。
ほうれい線は顔の中でも動きの多い部分なので、他の部位よりもダウンタイムの症状が強く出やすい傾向にあります。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイム症状は長くても1週間〜10日程度で収まる
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイムは、通常2〜3日程度で落ち着き始め、長くても1週間〜10日程度で治まります。
ほうれい線は動きの多い部位であるため症状が出やすい傾向にありますが、10日以上続くことは稀です。
もし症状が長引いたり悪化したりする場合は、念のため医療機関を受診しましょう。
ほうれい線へヒアルロン酸注射をした後のメイク
ヒアルロン酸注射をした当日もメイクは可能ですが、感染リスクを下げるために、注入部位へのメイクは避けてください。翌日以降は、通常通りのメイクでも問題ありません。
ダウンタイム中に生じる赤みや内出血が気になる場合は、ファンデーションやコンシーラーでカバーするとよいでしょう。内出血の色味をカバーするには、黄色やオレンジ系のコンシーラーが効果的です。
腫れや凹凸が気になる場合は、パウダーファンデーションよりもリキッドやクリームタイプのファンデーションを使いましょう。肌に密着しやすく、自然な仕上がりになります。
またメイクを落とす際は、注射部位を強く擦ったりマッサージしたりしないように注意が必要です。
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ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイム症状を軽減するには
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイム症状を軽減するには、以下の方法がおすすめです。
- 腫れや痛みにはアイシングを行う
- ほうれい線を触ったり擦ったりしない
- 身体に負担をかける活動を控える
詳しく解説します。
腫れや痛みにはアイシングを行う
ヒアルロン酸注射後に生じる腫れや痛みが気になる場合は、注入部位を冷やすのがおすすめです。注射部位を冷やすと血管が収縮し、炎症の悪化を防ぐ効果が期待できます。
保冷剤や氷を袋に入れたものを用意し、タオルなどに包んで優しく冷却しましょう。
冷やしすぎはかえって皮膚への負担となることがあるため、長時間当て続けたり直接肌に当てたりすることは避けてください。
ほうれい線を触ったり擦ったりしない
ヒアルロン酸注射の後は、ほうれい線を触ったり擦ったりしないことが大切です。
摩擦や圧迫によって腫れや内出血が悪化したり、ヒアルロン酸の位置がズレたりする可能性があります。
洗顔やスキンケアの際は、皮膚を擦らず優しく触れるようにしましょう。
身体に負担をかける活動を控える
ヒアルロン酸注射の施術後から数日間は、激しい運動や長時間の入浴など、身体に負担をかける活動を控えましょう。
血流が促進されることで、腫れや内出血が悪化したり、痛みが強くなったりする可能性があります。とくに施術当日は湯船に浸からず、ぬるめのシャワーで短時間の入浴にとどめるのが安心です。
また、飲酒や夜更かしなども回復を遅らせる要因となるため、施術後は健康的な生活を心がけましょう。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のダウンタイムに関するよくある質問
ほうれい線へのヒアルロン酸注射に関するよくある質問をまとめました。
Q.仕事や学校にはいつも通り行けますか?
ヒアルロン酸注射のダウンタイムは比較的軽いので、基本的には仕事や学校にはいつも通り行けます。
腫れや内出血が出る場合はありますが、メイクでカバーできる程度です。
ただし大切な予定がある場合は、念のため余裕を持って施術を受けるようにしましょう。
Q.ダウンタイムの症状によってヒアルロン酸注射がバレることはありますか?
腫れや内出血、赤みが生じた場合、ヒアルロン酸注射がバレる可能性はあります。
ただし症状は軽度であることが多く、ファンデーションやコンシーラーで十分にカバーできるでしょう。どうしてもバレたくないという方はマスクをつけるのもおすすめです。
Q.1回目と2回目でダウンタイムの症状が変わることはありますか?
1回目と2回目でダウンタイムの症状が変わることはあります。症状は施術を受けた時の体調や、肌のコンディションに左右されるためです。
「前回はほとんど腫れなかったのに、今回は腫れが目立つ」といったケースもあります。
また、施術を重ねたからといって、身体が慣れて症状が出にくくなるといったことはありません。
Q.ダウンタイムをなくす方法はありますか?
ヒアルロン酸注射のダウンタイムを完全になくす方法はありません。針を刺す施術であり、腫れや内出血のリスクは避けられないためです。
しかし信頼できる医療機関で施術を受けることで、リスクを軽減することはできます。
また施術後は注入部位を擦ったり押したりせず、刺激を避けることが大切です。
まとめ
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は皮膚を切らないため、比較的ダウンタイムが軽度な施術です。腫れや内出血が生じる場合もありますが、メイクで隠せるため日常生活への影響は大きくありません。
ただしヒアルロン酸の量や注入位置によってダウンタイムの症状が強く出る可能性はあるため、信頼できる医療機関で施術を受けることが大切です。
リアンクリニックでは、丁寧なカウンセリングと細やかな施術により、自然な仕上がりを目指した治療を提供しています。ヒアルロン酸注射のダウンタイムが不安な方は、ぜひ当院にご相談ください。
※国内における未承認医薬品・医療機器が含まれる自由診療となります。
※施術に使用する医薬品・医療機器は医師の判断のもと、個人輸入にて入手しています。
※個人輸入において注意すべき医薬品等については、厚生労働省からの案内もご参照ください。
※本施術に使用でき、かつ同一の性能を有する他の国内承認医薬品・医療機器はありません。