「ほうれい線へのヒアルロン酸注射はどのくらいで馴染む?」
「施術後にやってはいけないことはある?」

施術直後はヒアルロン酸が馴染んでいないため、一時的に硬さを感じる場合があります。一般的に、ヒアルロン酸注射が馴染むまでの期間は、1〜2週間程度です

今回はほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むまでの期間や、施術直後の注意点などを解説します。ヒアルロン酸の施術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

医師・院長

藤尾 謙太

▼経歴
2017年 昭和大学卒業
2019年 順天堂大学医局入局
2022年 LIAN clinic開業
2023年 博士号取得

 

▼所属学会
日本美容皮膚科医学会所属

ほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むまでの期間は1〜2週間

ほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むまでの期間は、体質によっても変わりますが、1〜2週間ほどです。

施術直後はヒアルロン酸が水分を引き寄せることで、注入部位が膨らんだり、硬さを感じたりすることがあります。また、炎症によって腫れることも。

1〜2週間ほどかけて体内の水分とヒアルロン酸が反応することで、徐々に自然な状態に近づいていきます

 

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ほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むまでの状態

ほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むまでは、注入部位が以下のような状態になることがあります。

  • 「仕上がりが不自然」と感じる
  • 触れると硬さを感じる
  • 腫れや赤みなどの一時的な副作用が出る

詳しく解説します。

「仕上がりが不自然」と感じる場合がある

施術直後はヒアルロン酸が馴染んでいないことで、仕上がりが不自然に感じる場合があります

ヒアルロン酸が馴染んでいないことに加え、腫れや赤みなどダウンタイムの症状が出ているため、余計に不自然に感じてしまうのです。

しかし違和感は一時的なもので、1〜2週間ほど経ってヒアルロン酸が馴染むと自然な状態になります。

  

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触れると硬さを感じる

ヒアルロン酸注射のあとは、注入部位に硬いしこりのようなものを感じる場合があります。ヒアルロン酸が水分を引き寄せることで、膨らむためです。

しばらくすると、ヒアルロン酸が肌に馴染み柔らかくなるため、硬さはある程度解消されます。

ただし、骨を補うように硬い製剤をボーラス状に入れる場合は、時間が経過しても触れるような硬さが残ることがあります。

腫れや赤みなどの一時的な副作用が出る

ヒアルロン酸注射のあとは、一時的にダウンタイムの副作用が出ることがありますダウンタイム中の具体的な副作用は、以下のとおりです。

  • 腫れ
  • 赤み
  • むくみ
  • 内出血

など

ヒアルロン酸注射のダウンタイムは比較的軽いものが多く、数日〜1週間ほどで自然と治まります。

 

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ほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むとどうなる?

ほうれい線に注射したヒアルロン酸が馴染むと、腫れや硬さがなくなり柔らかい手触りになります

他の皮膚とほぼ同じ感触になれば、馴染んだと言えるでしょう。また、注入部位のむくみや腫れが引くと、見た目も自然になります。

ただし、骨を補強する目的で使用する硬いヒアルロン酸製剤は、時間が経過しても硬さが残ります。この硬さは、見た目上の問題とはならないため、基本的にはそのまま様子を見ることになります。

ほうれい線へのヒアルロン酸注射は馴染むまで1ヶ月以上かかることもある?

ヒアルロン酸が馴染むまでの期間には個人差があるため、人によっては1ヶ月以上かかる場合もあります。

しかし、通常は1〜2週間ほどで馴染むと言われています。もし1ヶ月程度経っても全く馴染まないのであれば、何か問題が起きているかもしれません。

腫れや赤みが引かない、むしろ悪化しているなど、明らかな異変がある場合は早めに医師に相談しましょう

なお、前述した通り硬いヒアルロン酸製剤を使うと硬さがそのまま残りますが、この場合は異常と捉える必要はありません。

ほうれい線へのヒアルロン酸注射は馴染んでいないとバレる?

ヒアルロン酸注射が馴染んでいなくても、たまに会う程度の人や初対面の人ならバレることはないでしょうメイクで隠したり体調のせいにしたりすれば、うまくごまかせるはずです。

しかし毎日顔を合わせる人には、変化に気づかれる可能性が高いです。絶対にバレたくないという場合は休みに合わせて施術を受けたり、マスクで隠したりすると良いでしょう。

ヒアルロン酸注射がバレるのが不安という方には、以下の記事もおすすめです。

 

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ほうれい線へのヒアルロン酸注射後、馴染むまでやってはいけないこと

ほうれい線へのヒアルロン酸注射後、馴染むまでは以下のことに注意しましょう。

  • 患部を過度に触る、マッサージする
  • 血行が促進される行為をする
  • 肌を強い紫外線にさらす
  • 乱れた生活を送る
  • 過度に冷やす

詳しく解説します。

患部を過度に触る、マッサージする

ヒアルロン酸注射の後は、患部を過度に触ったりマッサージをしたりしないようにしましょう。施術後は注入されたヒアルロン酸がまだ馴染んでいない、不安定な状態です。

患部を過度に触ったりマッサージしたりすると、ヒアルロン酸が移動してしまうおそれがあります

また施術後は肌が敏感になっており、刺激を与えることで炎症が悪化するリスクも。

施術後は、できるだけ患部に触らないようにすることが大切です。

血行が促進される行為をする

ヒアルロン酸が馴染むまでは、入浴やサウナ、激しい運動など、血行が促進される行為は避けましょう

施術後は皮膚内で炎症が起こっているため、血行が促進されるとダウンタイムが長引き、馴染むのが遅くなる可能性があります。

とくに施術当日から翌日までは湯船に浸からず、シャワーで済ませるのがおすすめです。

肌を強い紫外線にさらす

施術後の肌はバリア機能が低下しているため、紫外線を避けるようにしましょう。強い紫外線にさらされると、色素沈着が起こる可能性があります

また紫外線は肌の老化を早め、ヒアルロン酸の分解を促進します。

ヒアルロン酸が馴染むまでは長時間の屋外活動を控え、紫外線対策をしっかり行いましょう。外に出る場合は日焼け止めだけでなく、帽子やマスクなどで物理的に日差しを遮るのがおすすめです。

乱れた生活を送る

乱れた生活は肌の回復力を低下させ、ヒアルロン酸が馴染む過程にも悪影響を与える可能性があります

ヒアルロン酸が馴染むまでは1〜2週間ほどかかるので、その間は体調管理を意識することが大切です。とくに施術直後はむくみやすいので、睡眠を十分にとり、しっかり水分補給しましょう。

また栄養バランスに気をつけ、タバコや飲酒も避けるのが望ましいです。

過度に冷やす

ヒアルロン酸注射のあと、患部が腫れる場合は冷却が推奨されますが、過度に冷やすのは逆効果です。冷やしすぎると血流が悪くなり、注入部位の回復が遅くなる可能性があります

また、長時間にわたって保冷剤を当て続けると、凍傷を引き起こすことも。1回15〜20分程度を目安に行い、感覚が鈍くなるまで冷やすのはやめましょう。

まとめ

ほうれい線へのヒアルロン酸注射が馴染むには、1〜2週間ほどかかります。施術直後はヒアルロン酸が水分を引き寄せることで、膨らんだり硬く感じたりすることがあります。

ヒアルロン酸が馴染むまでは注入部位に刺激を与えたり、身体に負担をかけたりする行動は控えましょう。

当院では、自然な仕上がりの施術を得意としています「ヒアルロン酸が馴染まないかも」と不安な方は、ぜひ当院にご相談ください。

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