こんにちは、リアンクリニック院長の藤尾です。

今回はヒアルロン酸リフトについてのお話です。

「ヒアルロン酸は聞いたことはあるけど、整形顔にならないか不安」

「リスクの話は聞いたことがあり、なんとなく避けていた」

「どういった人にヒアルロン酸が適応がるのか分からない」

リアンにご来院されたお客様よりこのような声を多くいただきます。

たしかにヒアルロン酸は適応量を遥かに超えた量を入れるといわゆる「整形顔」になりますし、決して頻度は多くはないのですがリスクが伴う施術となります。

ですが、適切な量を適切な箇所に入れれば違和感が出る可能性は少なく、なおかつ比較的安全に使用できる製剤となります。

特に今回のヒアルロン酸リフトというのは、加齢によって萎縮した骨や下垂した靭帯を補強するためにヒアルロン酸を注入するため、以前の自分に戻るような感覚で、自然とアンチエイジングができる施術となります。

まずは、ヒアルロン酸リフトの前に加齢についてのお話を先にしていきます。

加齢による皮膚の変化

皮膚はよく家に例えられます。

家もいろいろなパーツがあり、それぞれの役割があって、家を作り上げているように、皮膚も同様にいろいろな組織が組み合わさることで皮膚を形成しています。

家は築年数が増えると、屋根は壊れて雨漏りし、大黒柱も傾き、土地も地盤がゆるんできます。

皮膚も同じで、それぞれの組織に変化がおき、加齢へと繋がっています。

画像のように層によって適切な治療は異なりますが、今回の治療であるヒアルロン酸は特に骨と靭帯に効果がある製剤となります。

骨は家でいうと土地であり、骨は大黒柱にあたります。

つまり、この2つが家 (皮膚) を支えている重要な役割を果たしているため、他の治療をいくら頑張っても効果が弱い場合があります。

(土地と大黒柱が傾いているのに、屋根を工事しても変わらないですよね?そんなイメージ)

逆に言うとこの2つを補修した後に、他の層の治療を受けることで最大限の効果が得られます。

 

年齢とともに骨も萎縮する?

年齢とともに骨も萎縮することがわかっています。

最近の研究では、こめかみは平均して3.2mm凹むとされ、下顎のラインはL字からI字に変化していきます。

実際に、こめかみや額が凹んでゴツゴツとした輪郭になったり、フェイスラインが年々はっきりしなくなったと実感される方は多いのではないでしょうか。

骨だけではなく、靭帯も加齢よってハリがなくなり、下垂が起こります。そして、下の図のように、靭帯に付着していた組織も一緒に下垂していくわけです。

ヒアルロン酸リフトとは?

そこで、重要となるのがヒアルロン酸リフト!

下の図のように顔には靭帯が複数存在します。その靭帯を補強するようにヒアルロン酸を注入していきます。

ヒアルロン酸リフトとは、萎縮した骨や下垂した靭帯をヒアルロン酸で補強することで、リフトアップ効果をもたらす治療です。

ヒアルロン酸リフトでは、もともと若いことの位置に組織を戻すイメージなので、施術後も違和感がないのが特徴です。

下の症例はそれぞれ

左:Before 中央:HIFU,サーマジェン後 右:ヒアルロン酸リフト後

となります。

 

Beforeではほうれい線や口横に組織が乗っていて、ほうれい線やマリオネットラインが強調されています。

そこで、HIFUとサーマジェンで組織のボリュームコントロールと引き締めをおこなりました。

その後にヒアルロン酸リフトを行いました。

中央と右の画像を比べるとほうれい線とマリオネットラインがかなり薄くなっているのがわかります。

ここでポイントなのは、「ほうれい線とマリオネットラインにはヒアルロン酸は直接注入しておらず、靭帯を補強し引き上げることで薄くなっている」ということです。

ほうれい線やマリオネットラインに直接ヒアルロン酸を入れなくても目立たせなくすることは可能です。

自然にリフトアップをご希望される方はぜひご検討ください☺️