「ザーフとボルニューマの違いはなに?」
「どちらを選べばいい?」
このように気になっている方もいるのではないでしょうか。
ザーフとボルニューマはどちらも高周波によるたるみ治療ですが、周波数が変わる分、効果がやや異なります。
本記事ではザーフとボルニューマの効果や、適応部位の違いなどを解説します。どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

医師・院長
藤尾 謙太
目次
ザーフとボルニューマの違い
ザーフ | ボルニューマ | |
---|---|---|
照射するエネルギー | 高周波(RF) | 高周波(RF) |
使用する周波数 | 6.78MHz2MHz | 6.78MHz |
施術内容 | 肌に機器を当てて熱エネルギーによってたるみを治療する |
ザーフとボルニューマはどちらも高周波によるたるみ治療ですが、使用する周波数が異なります。
ザーフは2種類の周波数を同時に照射するため、肌の深いところまで熱が届く施術です。一方で、ボルニューマは6.78MHz単体を照射し、真皮や脂肪の浅いところを引き締めます。
使用する周波数が異なることで、以下のような違いが生まれます。
ザーフ | ボルニューマ | |
---|---|---|
効果 | 皮膚や脂肪組織の引き締め | 弾力・ハリアップ肌の引き締め |
作用する深さ | 真皮層〜浅層脂肪全体(周波数によって深さが異なる) | 真皮〜浅層脂肪の浅層 |
適応部位 | ・ほうれい線やマリオネットライン ・フェイスラインのたるみ | ・口周りのたるみ ・チークトップの下垂 ・フェイスラインのもたつき ・目の周りのたるみ、開きの悪さ |
効果を実感し始める期間 | 2週間〜1ヶ月 | 2週間〜1ヶ月 |
効果の持続期間 | 約3〜6ヶ月 | 約3〜6ヶ月 |
費用相場 | 6〜9万円程度 | 6〜9万円程度 |
痛み | 温かさを感じる程度 ※個人差あり | 少し熱いと感じる程度 ※個人差あり |
ダウンタイム | ほとんどなし〜数日 | ほとんどなし〜数日 |
リスクや副作用 | ・赤み ・ほてり ・やけど ・むくみなど | ・赤み ・ほてり ・腫れ ・やけどなど |
それぞれの項目について、詳しく解説します。
ザーフとボルニューマの効果の違いを実際に見たい方は、こちらの動画を参考にしてください。
効果の違い
- ザーフ:皮膚や脂肪組織の引き締め
- ボルニューマ:弾力・ハリアップ、肌の引き締め
ザーフは皮膚の深い層に熱を加えて引き締めることで、小顔効果をもたらします。また皮膚を引き上げ、たるみ改善も期待できます。
それに対して、ボルニューマは皮膚の浅い層に効果が高いのが特徴です。真皮層の線維芽細胞を刺激することでコラーゲンやエラスチンを増やし、弾力やハリをアップします。
作用する深さの違い
- ザーフ:真皮層〜浅層脂肪全体
- ボルニューマ:真皮〜浅層脂肪の浅層
ザーフは2種類の周波数を使用するため、熱が脂肪の深いところまで届くのが特徴です。一方で、ボルニューマは真皮や脂肪の浅いところに熱が入ります。
脂肪が厚い方や皮膚の奥のほうの治療が足りていない方には、ザーフがおすすめです。逆に、脂肪が薄い方や皮膚が余っている方は、ボルニューマのほうが向いています。
適応部位の違い
ザーフ | ボルニューマ |
---|---|
・ほうれい線やマリオネットライン ・フェイスラインのたるみ | ・口周りのたるみ ・チークトップの下垂 ・フェイスラインのもたつき ・目の周りのたるみ、開きの悪さ |
ザーフは、脂肪によるたるみやもたつきが気になる部分に適しています。マリオネットラインや、フェイスラインのたるみを改善したい方は、ザーフを検討しましょう。
一方でボルニューマは皮膚が柔らかく、余っているような感じの方におすすめです。コラーゲン生成の促進によってハリ感をアップしたり、皮膚を引き締めたりします。
効果を実感し始めるまでの期間の違い
- ザーフ:2週間〜1ヶ月
- ボルニューマ:2週間〜1ヶ月
効果を実感し始めるまでの期間は、ザーフもボルニューマもあまり変わりません。
施術直後から肌の引き締まりを感じますが、本格的に効果を実感するのは2週間〜1ヶ月ほど経った頃です。
コラーゲン生成を促す効果が現れ始めると、肌内部からの効果を感じられるようになります。
効果の持続期間の違い
- ザーフ:3〜6ヶ月
- ボルニューマ:3〜6ヶ月
個人差はありますが、ザーフもボルニューマも3〜6ヶ月ほど効果が持続します。一度の施術で効果が永続するわけではないため、定期的に施術が必要です。
施術回数を重ねるごとに、効果が長続きしやすくなります。
費用の違い
- ザーフ:6〜9万円程度
- ボルニューマ:6〜9万円程度
ザーフとボルニューマの費用はクリニックによるものの、相場的には大きく変わりません。当院では、どちらも同じ金額で実施しております。
効果の持続期間は3〜6ヶ月なので、年に2〜4回のペースで予算を計算しましょう。
痛みの違い
- ザーフ:温かさを感じる程度
- ボルニューマ:少し熱いと感じる程度
人によって感じ方は異なりますが、ザーフもボルニューマも痛みは強くない施術です。ただし熱に弱い方は、ボルニューマはやや痛みを感じるかもしれません。
ザーフには冷却ガスが搭載されているので、ボルニューマより熱を感じにくくなっています。
ダウンタイムの違い
- ザーフ:ほとんどなし〜数日
- ボルニューマ:ほとんどなし〜数日
ザーフもボルニューマもほとんどダウンタイムはありません。赤みやほてりなどが出ることはありますが、メイクで隠せる程度です。
もしダウンタイムの症状が気になる場合は、保冷剤や氷のうで冷やしましょう。
リスクや副作用の違い
ザーフ | ボルニューマ |
---|---|
・赤み ・ほてり ・やけど ・むくみなど | ・赤み ・ほてり ・腫れ ・やけどなど |
ザーフとボルニューマは肌内部に熱を加える施術なので、赤みやほてりなどの副作用が起こるおそれがあります。
基本的には一時的なものであり、現れたとしても数時間〜数日程度です。
ザーフとボルニューマは結局どっちがいい?それぞれおすすめの人
ザーフとボルニューマで迷っている方は、以下の基準を参考にしてみましょう。
ザーフがおすすめの人 | ・痛みが少ない施術を受けたい ・顔の脂肪が厚め |
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ボルニューマがおすすめの人 | ・顔の脂肪が少ない ・皮膚が緩い ・表面の皮が余っている |
施術効果をしっかりと実感するには、自分の悩みに適した治療を選ぶことが大切です。
自分にどちらが合っているかわからない場合は、クリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめです。
まとめ
ザーフとボルニューマは、どちらも高周波によるたるみ治療ですが、使用する周波数が異なります。
ザーフは皮膚の深いところまで熱が届くため、脂肪が厚めの方に向いています。表面の皮が余っていて、脂肪を減らしたくないという方は、ボルニューマを選びましょう。
当院ではしっかりとカウンセリングを行い、患者様に合った治療を提案します。ザーフとボルニューマで迷っている方は、ぜひご相談ください。
※国内における未承認医薬品・医療機器が含まれる自由診療となります。
※施術に使用する医薬品・医療機器は医師の判断のもと、個人輸入にて入手しています。
※個人輸入において注意すべき医薬品等については、厚生労働省からの案内もご参照ください。
※本施術に使用でき、かつ同一の性能を有する他の国内承認医薬品・医療機器はありません。