「ほうれい線へのヒアルロン酸注射ってどのくらい持つの?」
「効果を長持ちさせたい」
このように考えている方もいるのではないでしょうか。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の持続期間は製剤や個人差にもよりますが、6〜18ヶ月程度です。
今回はヒアルロン酸注射の持続期間や長持ちさせる方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

医師・院長
藤尾 謙太
目次
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の持続期間
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の持続期間は、使用する製剤の種類や注入部位によって異なりますが、目安は以下の通りです。
- 細かいシワに対して使う柔らかいヒアルロン酸製剤:6〜18ヶ月
- 深いシワに対して使う硬いヒアルロン酸製剤:18〜24ヶ月
それぞれ詳しく解説します。
▼関連記事
ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療とは?デメリットや失敗のリスクについても解説
細かいシワに対して使う柔らかいヒアルロン酸製剤:6〜18ヶ月
細かいシワに対しては、柔らかめのヒアルロン酸製剤が使用されます。製剤の種類によっても異なりますが、厚生労働省の承認を受けている「ジュビダームビスタ」「レスチレン」シリーズの場合、効果の持続期間は以下が目安です。
ヒアルロン酸製剤 | 持続期間 |
---|---|
ジュビダームビスタ ボリフトXC | 12〜18ヶ月 |
レスチレン リド | 6ヶ月~18ヶ月程度 |
柔らかめの製剤は肌とのなじみが良く、皮膚の浅い部分に注入しても滑らかな仕上がりが期待できます。
レスチレン リドの持続期間は比較的短いものの、ジュビダームビスタに比べて価格が安く、初心者の方でも挑戦しやすいです。
「効果を長持ちさせたい」という方は、ジュビダームビスタを選ぶとよいでしょう。
深いシワに対して使う硬いヒアルロン酸製剤:12〜24ヶ月
深いシワに対しては、適度な硬さとリフト力のあるヒアルロン酸製剤が適しています。
厚生労働省の承認を受けている「ジュビダームビスタ」「レスチレン」シリーズの場合、効果の持続期間は以下が目安です。
ヒアルロン酸製剤 | 持続期間 |
---|---|
ジュビダームビスタ ボリューマXC | 24ヶ月 |
レスチレン リフト リド | 12~18ヶ月 |
硬めのヒアルロン酸で皮膚の内側からしっかり肌を支えることで、深いほうれい線を改善します。硬めのヒアルロン酸製剤は持ちが良く、持続期間は最大で1〜2年ほどです。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果が永続しない理由
ヒアルロン酸は体内に元々存在している成分であり、時間とともに分解・吸収されていきます。そのため時間経過とともに、ヒアルロン酸注射の効果は薄れていくのです。
柔らかいヒアルロン酸製剤ほど分解が早く、持続期間も短い傾向にあります。
ヒアルロン酸の硬さにもよりますが、3〜6ヶ月ほどするとヒアルロン酸のボリュームが減り始め、徐々にほうれい線のシワが元に戻っていきます。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果を持続させるには、定期的に施術を受けることが大切です。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の持続期間を左右する要素
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の持続期間は6〜18ヶ月程度といわれていますが、あくまでも目安です。実際の持続期間は、以下のような要素によって長くなったり短くなったりします。
- ヒアルロン酸製剤の種類と性質
- 注入量
- 注入する深さ・部位
- 個人の体質や年齢、シワの深さ
- 外的要因(生活習慣・スキンケア・外部刺激)
施術に関する要素だけでなく、個人差や日々の生活なども効果の持続期間を左右します。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射を長く持続させたいならたくさん注入すべき?
ヒアルロン酸はある程度の量を注入したほうが、分解・吸収するまでに時間がかかるため長持ちします。
しかし注入量を増やしすぎると不自然な仕上がりになったり、しこりができたりするリスクもあります。とくに薄いシワの場合は皮膚の浅い部分に注入するため、注入量を増やすと不自然になりやすいです。
ヒアルロン酸は、入れれば入れるほど長持ちするというわけではありません。仕上がりの自然さや持続性のバランスを考えて、必要な量だけ注入することが大切です。
▼関連記事
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は何cc入れるべき?適切な注入量を解説
ほうれい線へのヒアルロン酸の再注入頻度
ほうれい線へのヒアルロン酸は、効果が薄れてきたタイミングで再注入を検討します。
ただし、最低でも半年ほどの間隔を空けるのが理想です。効果が残っているうちに短期間で繰り返し注入すると、過剰なボリューム感や不自然なふくらみが出るおそれがあります。
再注入のタイミングは、仕上がりのバランスを見ながら医師と相談して決めることが大切です。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせる方法
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせる方法は、以下の5つです。
- ほうれい線に適したヒアルロン酸製剤を選ぶ
- 施術直後は圧力をかけない
- 健康的な生活習慣を心がける
- 定期的に再注入する
- 信頼できるクリニックで施術を受ける
詳しく解説します。
ほうれい線に適したヒアルロン酸製剤を選ぶ
施術の効果を長持ちさせるには、ほうれい線に適したヒアルロン酸製剤を選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸製剤は種類によってさまざまな硬さがあり、シワの深さや皮膚の厚さなどによって、適した製剤は異なります。
たとえば当院で取り扱っている「ジュビダームビスタ」シリーズであれば、細かいシワには柔らかめのボリフトXCが適しています。一方で深いシワには、ある程度硬さのあるボリューマXCがおすすめです。
ほうれい線に適したヒアルロン酸製剤を選ぶことで効果は長持ちしやすくなるので、医師と相談して決めましょう。
施術直後は圧力をかけない
ヒアルロン酸を注入した直後は、注入部位に強い圧力をかけないようにしましょう。施術直後は、ヒアルロン酸がまだ定着していない状態です。
マッサージや美顔器を使用すると、ヒアルロン酸の形を崩す原因になります。最低でも1週間程度は注入部位に圧をかけたり、過度に触ったりしないよう注意しましょう。
また、笑うことでもほうれい線に圧が加わり、注入したヒアルロン酸が薄く馴染む可能性があるため注意が必要です。ヒアルロン酸が定着する1週間程度は、大笑いは避けた方がいいでしょう。
歯医者も同様に、大きく口を開けることで圧が加わるため、施術直後はなるべく行かないことが推奨されます。
健康的な生活習慣を心がける
ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせたい場合は、健康的な生活習慣を心がけましょう。
食生活の乱れや睡眠不足が続くと体内で生成されるヒアルロン酸が減り、注入したヒアルロン酸の吸収速度が早まるおそれがあります。施術の効果を長持ちさせるには、体内でのヒアルロン酸の消費を抑えることが大切です。
また紫外線や過度な飲酒、喫煙は肌の老化を早め、ヒアルロン酸の分解を促進します。ヒアルロン酸注射を受けるだけでなく、生活習慣の見直しも行いましょう。
定期的に再注入する
ヒアルロン酸注入は繰り返し施術を受けることで、長持ちしやすくなることがあります。ヒアルロン酸を注入するとヒアルロン酸の周りに膜ができる場合があり、溶けにくくなるためです。
定期的に再注入していると、1回目に入れたときよりも効果が長持ちするようになる方も少なくありません。効果を持続させたい方は、定期的に施術を受けるのがおすすめです。
信頼できるクリニックで施術を受ける
ヒアルロン酸注射の効果の持続期間は、医師の技術力によっても左右されるため、信頼できるクリニックで施術を受けることが大切です。
シワの深さや肌の厚さなどを見極め、適切な施術を行うことで効果は長持ちしやすくなります。
以下の動画では、当院のヒアルロン酸注射の症例を紹介しています。ほうれい線へのヒアルロン酸注射を検討している方は、ぜひご覧ください。
まとめ
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の持続期間は、ヒアルロン酸製剤の種類やシワの深さなどによって異なります。
薄いシワに対して使う柔らかい製剤なら6〜18ヶ月、深いシワに対して使う硬い製剤なら12〜24ヶ月ほどです。また質の良いヒアルロン酸製剤は、効果が長持ちする傾向にあります。
当院では厚生労働省が認可した「ジュビダームビスタ」「レスチレン」シリーズを使用しています。ほうれい線が気になる方は、ぜひ当院にご相談ください。
※国内における未承認医薬品・医療機器が含まれる自由診療となります。
※施術に使用する医薬品・医療機器は医師の判断のもと、個人輸入にて入手しています。
※個人輸入において注意すべき医薬品等については、厚生労働省からの案内もご参照ください。
※本施術に使用でき、かつ同一の性能を有する他の国内承認医薬品・医療機器はありません。