「ヒアルロン酸注射でほうれい線は消える?」
「ヒアルロン酸注射の効果はどのくらい続くの?」

このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。

ヒアルロン酸注射は、ほうれい線の改善に効果的な施術の一つですヒアルロン酸製剤によってシワを埋めるだけでなく、靭帯を支えることで組織を持ち上げてほうれい線を解消する方法もあります。

今回はヒアルロン酸注射によるほうれい線治療について解説します。効果の持続期間や頻度などを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。    

この記事の監修者

医師・院長

藤尾 謙太

▼経歴
2017年 昭和大学卒業
2019年 順天堂大学医局入局
2022年 LIAN clinic開業
2023年 博士号取得

 

▼所属学会
日本美容皮膚科医学会所属

                               

【結論】ヒアルロン酸注射はほうれい線に効果あり

ヒアルロン酸注射は、ほうれい線の改善に有効な施術ですヒアルロン酸を注入することでシワが埋まり、ほうれい線が目立たなくなります。

また、ヒアルロン酸は水分を保持する力がある物質です。肌のハリをアップさせることでも、ほうれい線を薄くすることができます。

靭帯を支えるように硬めのヒアルロン酸製剤を注射すれば、たるみによるほうれい線の改善も期待できます。

 

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ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果を実感しやすい人

加齢で骨や肌が痩せたり元々の骨格で小鼻の横に溝があったりする人は、ヒアルロン酸注射の効果を実感しやすいです。

ほうれい線は原因によってさまざまなタイプがありますが、以下のようなほうれい線はヒアルロン酸注射の適応があります。

ほうれい線タイプほうれい線の特徴ヒアルロン酸注射によるアプローチ方法
S型(皮膚たるみ型)・余った皮膚がほうれい線の靭帯の上に乗っている
・頬をつまんで持ち上げるとシワが消える
・上を向くとほうれい線が薄くなり、下を向くと深くなる
柔らかいヒアルロン酸を刻まれたシワに注入する
F型(脂肪下垂型)・下垂した脂肪がほうれい線の靭帯の上に乗っている
・皮膚をつまむと厚い脂肪が触れる
骨や靭帯に硬めのヒアルロン酸を注射しほうれい線に乗った脂肪を引き上げる
B型(骨型)・小鼻の横がくぼんでいる
・皮膚を引っ張ってもほうれい線が薄くならない
小鼻横のくぼみにヒアルロン酸を注入し凹みを持ち上げる

とくにB型の方は小鼻の横のくぼみを埋めることで、ほうれい線改善を実感しやすいです。骨が凹んでいるのが原因なので、硬めのヒアルロン酸を入れて皮膚を持ち上げるような施術を行います。

S型、F型もヒアルロン酸注射が適していますが、状態によってはヒアルロン酸注射単体では不十分な場合もあり、他の治療の併用が推奨される場合もあります。

ほうれい線のタイプについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの動画をぜひ参考にしてください。

ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果を実感しにくい人

笑ったときの表情でほうれい線が深くなるM型(筋肉型)の方は、ヒアルロン酸注射の効果を実感しにくいです

たるみや凹みではなく筋肉の動きが原因なので、ヒアルロン酸注射によって皮膚を引き上げたり、凹みを埋めたりという治療は適していません。

またたるみが強い方やシワが深い方も、ヒアルロン酸注射だけで効果を実感するのは難しいかもしれません。皮膚の引き締め治療や脂肪を減らす治療を行ってから、ヒアルロン酸治療を行うのがおすすめです。

【注意】ヒアルロン酸注射にほうれい線を永久に消す効果はない

ヒアルロン酸注射はほうれい線改善に効果的ですが、ほうれい線を永久に消すわけではありません。ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、時間の経過とともに効果は薄れていきます

ほうれい線解消の効果を持続させるためには、定期的にヒアルロン酸を再注入する必要があります。

ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果はいつから実感できる?目安は1〜2週間後から

ほうれい線へのヒアルロン酸注射は施術直後から変化を感じられますが、1〜2週間程度かけて徐々に馴染んできます

ヒアルロン酸が肌に馴染むことで、自然な状態に仕上がり、効果をきちんと実感できます。またヒアルロン酸には保水力があるため、保湿効果やハリ向上も実感できるでしょう。

ほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果はいつまで持つ?持続期間の目安は6〜18ヶ月

ほうれい線に適応があるボリューマXCだと、持続期間は6〜18ヶ月ほどです約3〜6ヶ月でボリュームの減少を感じ始めます。

持続期間には個人差があるのに加えて、ヒアルロン酸製剤の種類・品質にも左右されます。質の悪いヒアルロン酸製剤は、持続期間が短くなりやすいです。

ヒアルロン酸の効果を長持ちさせたい方は、質の良いヒアルロン酸を選びましょう。

また食生活の乱れや睡眠不足、喫煙は体内のヒアルロン酸の吸収を早め、持続期間を短くします。効果を長持ちさせるには、健康的な生活習慣も大切です。

 

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ほうれい線へのヒアルロン酸注射はどれくらいの頻度で打つのが効果的?推奨は6〜18ヶ月に1回

ほうれい線へのヒアルロン酸は、6〜18ヶ月に1回の頻度で再注入するのがおすすめですそれよりも短い期間で再注入を繰り返すと、いわゆる整形顔になる恐れがあります。

また、ヒアルロン酸注射は施術を重ねるごとに、持続期間が長くなる傾向があります。自分の顔に見慣れるとヒアルロン酸が足りないように感じることもあるため、再注入のタイミングは医師と相談して決めましょう。

 

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「ほうれい線へのヒアルロン酸注射は効果なし」という噂は本当?

ヒアルロン酸注射はほうれい線に効果的な治療ですが、効果がないという噂もあります。噂の理由として、以下のことが考えられます。

  • ほうれい線のタイプや程度によっては効果を実感しにくい
  • 医師の技量によって仕上がりが左右されやすい
  • 効果は永続しない

ヒアルロン酸注射の適応ではない人が施術を受けても、効果は実感できません

また医師の技量によって仕上がりは大きく左右されるため、技術力の低いクリニックで施術を受けた方が、ヒアルロン酸注射は効果がないと言っている可能性もあります。

 

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【当院の症例】写真で見るほうれい線へのヒアルロン酸注射の効果

ほうれい線へのヒアルロン酸の効果を、写真で紹介していきます。ヒアルロン酸注射を検討中の方は、是非参考にしてください。

他にも症例を見たい方は、こちらの動画もおすすめです。

【ヒアルロン酸注射vsボトックス注射】ほうれい線に対する効果比較

ほうれい線の種類によって、効果的な施術は異なります

皮膚のたるみや脂肪の下垂、骨のくぼみなどによるほうれい線では、ヒアルロン酸注射が効果的です。一方で、笑ったときにほうれい線ができるタイプの方は、筋肉の動きを抑えるボトックスのほうが向いています。

ほうれい線タイプ特徴向いている施術
S型(皮膚たるみ型)・余った皮膚がほうれい線の靭帯の上に乗っている
・頬をつまんで持ち上げるとシワが消える
・上を向くとほうれい線が薄くなり、下を向くと深くなる
ヒアルロン酸注射
高周波
ショートスレッド
F型(脂肪下垂型)・下垂した脂肪がほうれい線の靭帯の上に乗っている
・皮膚をつまむと厚い脂肪が触れる
ヒアルロン酸注射
ハイフ
糸リフト
B型(骨型)・小鼻の横がくぼんでいる
・皮膚を引っ張ってもほうれい線が薄くならない
ヒアルロン酸注射
M型(筋肉型)・笑ったときの表情でほうれい線が深くなる
・上を向いてもほうれい線の深さは変わらない
ボトックス

自分がどのほうれい線タイプに当てはまるかわからない方は、医師に相談するのがおすすめです。

【ヒアルロン酸注射vsハイフ】ほうれい線に対する効果比較

ボリュームが足りない方はヒアルロン酸、顔の脂肪が多い方やたるみが強い方はハイフが向いています

ヒアルロン酸注射では主に凹みを埋めることで、ほうれい線を改善します。

顔に脂肪が多く、下垂によってほうれい線ができている場合は、ヒアルロン酸注射よりもハイフでボリュームを減らす方が効果的です。また、ハイフとヒアルロン酸注射を組み合わせるのもよいでしょう。

まとめ

ヒアルロン酸注射はほうれい線に効果的な施術ですボリュームを補ったり、靭帯を支えてリフトアップしたりすることで、ほうれい線の改善が見込めます。

ただし、ほうれい線のタイプによっては、十分な効果を得られないこともあります。

ほうれい線が気になるけどヒアルロン酸注射が合っているかわからないという方は、ぜひ当院にご相談ください。

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※国内における未承認医薬品・医療機器が含まれる自由診療となります。
※施術に使用する医薬品・医療機器は医師の判断のもと、個人輸入にて入手しています。
※個人輸入において注意すべき医薬品等については、厚生労働省からの案内もご参照ください。
※本施術に使用でき、かつ同一の性能を有する他の国内承認医薬品・医療機器はありません。