「糸リフトで失敗したらどうなる?」

「糸リフトで失敗しないためにはどうすればよい?」

糸リフトは、皮下に医療用の糸を挿入することで、頬やフェイスラインのたるみを引き上げる施術です。

糸リフトには失敗例も存在しますが、事前に知識を持っておくことで失敗を避けやすくなります。

本記事では、糸リフトの失敗例や原因、対処法について解説します。糸リフトを受けたいけど不安という方は、ぜひ参考にしてください。

 

▼この記事のまとめ

  • 技術不足やカウンセリング不足により、糸リフト後に不自然な仕上がりになることは実際にあり得る
  • 腫れや内出血などは一般的な副作用であり、症状が出たからといって一概に失敗とはならない
リアンクリニックでは、顔の構造や加齢変化の傾向を細かく診断し、お一人おひとりに合わせて施術を行います。糸リフト失敗のリスクが気になる方はぜひ当院にご相談ください。

この記事の監修者

医師・院長

藤尾 謙太

▼経歴
2017年 昭和大学卒業
2019年 順天堂大学医局入局
2022年 LIAN clinic開業
2023年 博士号取得

 

▼所属学会
日本美容皮膚科医学会所属

糸リフトの失敗例

糸リフトの失敗例には、以下のようなものが挙げられます。

  • 凹みやひきつれが残る
  • 左右差が出る・不自然な表情になる
  • 糸が透ける・触るとわかる
  • 感染が起こる

一つずつ解説していきます。

凹みやひきつれが残る

糸リフトの施術後は、頬の一部が凹んだり表情を変えたときに皮膚がひきつれたりする場合があります。

糸で特定の箇所を強く引っ張ることや、糸を挿入する深さや方法が適切ではないことが主な原因です。皮膚が内側に引き込まれることで、凹凸やひきつれが生じます。

軽度であれば時間の経過とともに馴染むこともありますが、凹みが深い場合やひきつれが長引く場合は糸の調整が必要になることもあります。

当院では、糸を挿入する際に組織の抵抗を確認し、抵抗の強い層へ無理に進めず、適切な層に丁寧に挿入することを大切にしています。また、少ない本数で強く引き上げることを避け、原則として左右合計8本以上を目安に、お顔の状態に合わせて本数や配置を調整しています。

複数の糸で分散して支えることで、1本あたりにかかる負担や局所的な引っ張りすぎを抑え、自然な引き上がりを目指します。本数だけで持続期間が決まるわけではありませんが、仕上がりの自然さと、その状態を維持しやすい設計の両方を重視しています。

左右差が出る・不自然な表情になる

糸リフトでは、左右で頬の高さが異なったり、口元が不自然に引き上がったりすることがあります。

顔はもともと左右対称ではないため、元の左右差を考慮して施術を行うことが大切です。骨格や脂肪のつき方、たるみ方をしっかり確認せずに施術を行うと、左右差が目立つ原因になります。

また引き上げる力が強すぎると、笑ったときに頬や口元がひきつれ、不自然な表情になることもあります。

当院では、左右差をできるだけ抑えるために、施術前の診察とマーキングを重視しています。左右それぞれのへこみや脂肪のつき方、たるみの程度を確認し、糸を挿入する位置や方向、引き上げる強さを事前に設計します。

院長による施術

左右を一律に引き上げるのではなく、もともとの違いに合わせて調整することで、バランスのよい仕上がりを目指しています。ただし、骨格の違いやボリューム不足による左右差は、糸リフトだけでは十分に補正できない場合があります。その場合は、必要に応じてヒアルロン酸注入をご提案しています。

また、不自然な表情を防ぐために、必要以上に糸を入れたり、無理に強く引き上げたりしないことも大切にしています。

特に口元は表情に合わせてよく動く部位のため、糸を口元近くまで入れすぎず、口周りの筋肉の動きを妨げないよう、挿入する位置や深さに配慮しています。

糸が透ける・触るとわかる

糸リフトでは、皮膚の上から糸が透けて見えたり、触れたときに糸の筋や硬さがわかったりする場合があります。

皮膚が薄い方に太い糸を使用した場合や、糸を浅い位置に入れた場合などに起こりやすいトラブルです。

皮膚の厚さや挿入部位に合わせて糸の種類や深さを選ぶ必要があります。

当院では、施術前に皮膚の厚さや皮下組織の状態を確認し、一人ひとりに合った糸の種類や太さを選択しています。特に皮膚が薄い方には太すぎる糸を避け、解剖学的に適切な範囲で通常よりやや深めの層への挿入を検討するなど、糸が目立ちにくくなるよう配慮しています。

糸の選択と挿入する層の両方を調整し、見た目だけでなく、触れたときの自然さにも配慮した施術を心がけています。

感染が起こる

糸リフトでは、まれに感染が起こることがあります。赤みや腫れ、痛みが続くほか、熱感や膿を伴うケースもあります。

施術後は一時的に腫れや痛みが出ることもありますが、時間が経つにつれて症状が強くなる場合は注意が必要です。

当院では、感染リスクを抑えるために、施術前の手指消毒と施術部位の消毒を徹底しています。消毒には滅菌ガーゼを使用し、施術者は滅菌手袋を着用して、清潔な環境で施術を行っています。

また、糸の挿入口に髪の毛が巻き込まれることも、感染の原因になり得ます。そのため、施術中は髪の毛の巻き込みに注意し、施術終了時にも挿入口を確認して、髪の毛が入り込んでいないかをチェックしています。

さらに、施術後には抗生剤の内服薬を処方し、服用方法をご案内しています。こうした対策を重ねることで、感染リスクの低減に努めています。

糸リフトの効果が出ず失敗したと感じやすい人

実際には失敗ではなくても、糸リフトの効果を実感できず失敗したと感じる場合があります。以下のような方は、糸リフトで失敗したと感じやすいです。

  • 皮下脂肪が多めの人
  • 皮膚のたるみが強い人
  • 半永久的な効果を求める人

詳しく解説します。

皮下脂肪が多めの人

皮下脂肪が多いと、糸リフトで引き上げても思ったような変化が出ない場合があります。脂肪の重さに負けて、糸で十分に支えきれないことがあるためです。

また、糸リフトは脂肪そのものを減らす施術ではないため、脂肪が多いと引き上げても頬の中心に脂肪が集まり、すっきり感が得られにくいことがあります。

皮下脂肪が多めの方は糸リフトの前に、脂肪を減らす施術を組み合わせると効果を実感しやすくなります。

当院では、脂肪の量やつき方に応じて、ハイフや脂肪溶解注射などでボリュームを調整してから、糸リフトを行う方法をご提案しています。脂肪の量が多い場合には、脂肪吸引と糸リフトの併用など、外科的な治療も選択肢になります。

皮膚のたるみが強い人

皮膚のたるみが強い方は、糸リフトだけでは十分に引き上げられない場合があります。糸リフトは皮膚を引き上げる施術ですが、余った皮膚をなくすことはできません。

たるみが強いと、糸リフトで引き上げても皮膚が余り、たるみが残る可能性があります。

皮膚のたるみが強い方は無理に糸リフトだけで改善しようとせず、切開リフトなど別の施術を検討するのも一つの方法です。

当院の場合、切開を希望されない方にはお肌の状態に応じて、ソフウェーブやボルニューマなどで皮膚の引き締めを図ってから、糸リフトを行う方法をご提案しています。

また、皮膚のハリや弾力の低下を伴う場合には、ジャルプロ スーパーハイドロなどの肌育注射を補助的に組み合わせることもあります。

ただし、こうした治療で切開リフトと同じように余った皮膚を取り除けるわけではないため、期待できる改善の範囲を事前にお伝えしています。

半永久的な効果を求める人

糸リフトは効果が永続する施術ではありません。持続期間は糸の種類や個人差にもよりますが、当院では半年から1年程度とお伝えしています。

一度受ければ効果がずっと続くと思っていると、時間経過による効果の弱まりを失敗だと感じてしまう可能性があります。

今あるたるみの改善や、その後の状態に合わせたメンテナンスの選択肢として捉え、効果の持続や治療の限界を理解したうえで受けることが大切です。

糸は徐々に体内に吸収されるため、効果を持続させるには再度施術を受ける必要があります。

【失敗ではないケース】糸リフトにおける通常の術後

以下の動画で、糸リフトにおける通常の術後を紹介しています。

糸リフトの施術後は、腫れや内出血などの副作用が見られる場合がありますが、症状が出たからといって失敗とは限りません。

術後の主な副作用と、落ち着くまでの期間の目安は以下の通りです。

主な副作用落ち着くまでの目安
腫れ、内出血、小さな傷数日〜2週間程度
軽度の痛み、違和感、むくみ1ヶ月程度

腫れや内出血は施術直後に目立ちやすいです。症状のピークや落ち着くまでの期間は個人差がありますが、基本的には時間の経過とともに軽くなっていきます。

症状があまりに長引く場合は感染症が疑われますが、通常は一時的な症状であるため、様子見で問題ありません。

糸リフトの失敗が起こる原因

糸リフトの失敗が起こる原因として、以下のようなものが考えられます。

  • 医師の技術・知識不足
  • カウンセリング不足
  • 糸が低品質

詳しく解説します。

医師の技術・知識不足

医師の技術や知識が十分でないと、凹みやひきつれなどのトラブルに繋がる可能性があります。

糸リフトでは皮膚や脂肪の厚さに合わせて、糸を入れる深さや方向、引き上げる強さを調整することが重要です。医師が人体解剖学を熟知していないと、仕上がりが不自然な印象になる可能性があります。

糸リフトを検討している方は、信頼できる医師や医療機関を選ぶことが大切です。

カウンセリング不足

カウンセリングで希望する仕上がりを共有できていないと、想像と違う仕上がりになってしまう可能性があります。

糸リフトを受ける目的は「フェイスラインをすっきりさせたい」「口横のもたつきを改善したい」など人それぞれです。

施術の前に、気になる部分やどのくらい変化させたいのかを具体的に伝え、仕上がりのイメージをしっかりと共有しましょう。

糸が低品質

糸が低品質だと、施術後に皮膚の拒絶反応や感染に繋がる可能性があります。体内に挿入するものであるため、安全性の低い糸は選ばないようにしましょう。

安い糸が悪いというわけではありませんが、中には保管状況などが悪いものもあります。価格だけで選ぶのではなく、どのような糸を使用しているかまで確認するようにしましょう。

糸リフトで失敗したと感じたときの対処法

糸リフトで失敗したと感じたときは、以下の対処法を試してみましょう。

  • 施術を受けたクリニックに相談する
  • 他院でセカンドオピニオンを受ける
  • 他の施術と組み合わせる

順番に解説します。

施術を受けたクリニックに相談する

糸リフトの仕上がりが気になる場合は、まずは施術を受けたクリニックに相談しましょう。

凹みやひきつれは自然に馴染む場合もありますが、状態が持続するケースもあります。症状が一時的なものか対処が必要なものかは、医師の判断が必要です。

施術から間もない場合は、医師が指で皮膚や組織の位置を調整することで修正可能な場合もあります。

他院でセカンドオピニオンを受ける

施術を受けたクリニックに相談しても納得できない場合は、他院でセカンドオピニオンを受けるのも一つの方法です。

他院修正を受け付けているクリニックもあるため、今の状態に修正が必要かどうか、別の医師の意見も聞いてみましょう。

他院を受診する場合は施術内容のメモや、施術直後の写真などを持参すると相談がしやすいです。

実際に当院でも「他院で糸リフトを受けたが、仕上がりに納得いっていない」とご相談いただくことが多くあります。

他の施術と組み合わせる

糸リフトで凹みが残った場合や、期待していた効果が得られなかった場合は、他の施術で仕上がりを整える方法もあります。

例えば凹んでいる箇所にヒアルロン酸や脂肪を注入してボリュームを補うことで、凹みの改善を目指せます。

また、引き上げ効果が足りないときは、高周波治療やハイフなどの引き締め治療を組み合わせるのもおすすめです。

糸リフトに関してよくある質問

糸リフトに関するよくある質問に回答します。

糸リフトの失敗確率はどれくらいですか?

糸リフトでの失敗がまったくないわけではありませんが、信頼できる医療機関で施術を受ければ失敗確率は高くありません。

ただし施術直後の凹みやひきつれ、内出血などの一時的なトラブルや不満は起こりうるため、あらかじめ認識しておきましょう。

重大な医療事故や永続する障害などは起こりにくい施術といえます。

糸リフトは何ヶ月で戻りますか?

糸の種類やたるみの程度によりますが、一般的には1〜3年程度といわれています。ただし、ここでいう持続期間とは引き上げ効果が続く期間ではなく、糸が溶けるまでの期間です。

コラーゲン生成効果は持続しますが、引き上げ効果は徐々に下がっていくため注意しましょう。

糸リフトは10年くらい経ったらどうなりますか?

現在主流の溶ける糸であれば、1〜3年ほどで溶けて体内に吸収されるため、再施術しない場合は元の状態に戻ると考えられます。

10年後も糸が異物として残ることは基本的にはないといわれています。

あきらかな失敗は返金されますか?

返金されるかどうかは、施術の経緯や問題、契約や保証の条件などによって異なります。仕上がりに不満がある場合でも、必ず返金されるわけではありません。

まずは契約書や保証内容などを確認し、クリニックに相談しましょう。あきらかな医療事故で、医療機関との話し合いで解決しない場合は、公的機関に相談をするケースもあります。

まとめ

糸リフトは、皮膚の内側に糸を入れて引き上げることで、たるみを改善する施術です。糸リフトの失敗確率は高くはありませんが、医師の技術不足やカウンセリング不足などで思ったような仕上がりにならないことがあります。

糸リフトを受ける際は、希望する仕上がりをしっかり共有できる、信頼できる医療機関を選びましょう。

当院では糸リフトをはじめとした様々なたるみ治療を得意としております。糸リフトの施術に不安がある方は、ぜひ当院にご相談ください。

 

▼院長 藤尾 謙太からのメッセージ

糸リフトで大切にしているのは、まず「その方のたるみに糸リフトが適しているか」を見極めることです。当院では、皮膚の厚みや柔らかさ、脂肪の量、たるみの程度を確認し、ご希望に対してどこまでの変化が見込まれるかを丁寧にお伝えしています。糸リフトだけでは十分な改善が難しい場合は、ほかの治療も含めてご提案します。
施術では、糸を入れる深さや方向、引き上げる強さを細かく調整し、表情との調和を大切にした自然な仕上がりを目指します。「不自然にならないか」「左右差が出ないか」といったご不安も、遠慮なくお聞かせください。期待できる効果だけでなく、リスクや持続期間の限界も共有し、納得して治療を選んでいただくことを大切にしています。
公式LINEはこちら

※国内における未承認医薬品・医療機器が含まれる自由診療となります。
※施術に使用する医薬品・医療機器は医師の判断のもと、個人輸入にて入手しています。個人輸入において注意すべき医薬品等については、厚生労働省からの案内もご参照ください。
※本施術に使用でき、かつ同一の性能を有する他の国内承認医薬品・医療機器はありません。
※諸外国における安全性等について、重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
※万が一重篤な副作用等が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。